坂本は苦笑する。

 

坂本は苦笑する。

 

「敵わんなぁ」

 

 

 

「安心してください。別につけたりしませんよ。ただもしかして『薩長同盟』のお話をするつもりですか?」

 

 

「薩長同盟?いやまだ同盟の名は付けとらんが薩摩と長州の同盟を結ぼうと言う話を。薩長同盟いいな!」

 

 

これを結んだら完璧に敵になっちゃうんだけどな

でもこの人の邪魔もできない。

「それならまだ止めた方がいいです」

 

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「今龍馬さんと桂が話し合っても桂は絶対に賛成しません。むしろ破談で終わります」

 

 

「ふむ

 

 

 

「後一年後に中岡慎太郎と言う元土佐藩で現在長州にいる男が龍馬さんの元へ着ます。彼は龍馬さんの味方です。だから彼と一緒に薩長同盟の会談を開くんです。快く協力してくれますよ」

 

 

「ほぅ!中岡慎太郎殿……

 

坂本はまだ見ぬ仲間に沢山の希望を抱いて空を見上げた。

 

 

 

あーあ。敵になっちゃうのに

私なにしてんだろう

 

まぁどうせ結ばれちゃうけどね。

 

 

 

美海も空を見る。

 

「太陽がもう大分傾いてますねー。私帰りますね!」

 

「泊まればいいきに!」

 

 

 

「新撰組は幹部以外外泊禁止です」

美海は苦笑した。

 

 

すっかり忘れてた。

 

坂本はこれを聞いて再び美海は『新撰組』なのだなと思い出した。

 

普通にしてたら気が合う友達のようなのに。運命は皮肉だ。寄りにもよって敵同士。

 

 

 

「そうか

 

坂本は少し残念そうな顔をする。

 

 

「また来ますよ!今度来るときは私は龍馬さんに頼み事を持ってくる時です!」

 

坂本は不思議そうな顔をしている。

 

 

「もう少し先のことですけどね!」美海はニコッと笑った。

 

 

「そうかまた来るかぁ!美海の頼み事ならなんでも叶えるぜよ!降りるか!」

 

坂本は美海を先に降りさせ、自分も降りた。

 

ストン

 

 

「よし。下まで送るぜよ!」

 

「ありがとうございます!」

 

 

ガラッ

 

ゴロゴロ!

 

 

「「え?」」

 

坂本と美海は振り返る。

 

音がしたのは窓際付近だ。窓から下を見ると、崖の下を木が落ちている。

 

 

ガサッ!

 

ガサガサ

 

 

その木は粉々になり森へと姿を消した。

 

 

坂本が窓枠を指差す。

 

 

 

 

あれ

 

さっきまで私達が足を掛けてた枠なくない?

 

 

美海は少し冷や汗を垂らす。

 

 

 

 

……幸姉に……窓修理頼まれてたの……忘れてたぜよ………

 

 

坂本も呆然と立ち尽くしている。

 

 

「ぇええぇ!?もしかしたら私達、あの窓枠の二の舞だったんじゃないですか!?」

 

コクリと坂本は頷く。

 

嘘ぉぉぉ!?

 

 

やっぱ二度と来たくない。絶対来たくない。

 

 

美海は再び窓を見ると、ゾッと顔を真っ青にした。

 

 

「龍馬さーん?凄い音したけど何ー?」

 

お幸が下から大声で問いかけている。

 

 

「なんでもないぜよー――!」

 

 

「とりあえず……帰るか……

 

 

「はい……

 

 

二人はクルリと窓に背を向けると階段を降りた。

 

 

ガコン!

 

 

 

ガラガラガラ

 

二人が去った後、今度は障子が森へと姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ龍馬さん!お幸さん!ありがとうございました!また来ますね!」

 

「何のお構いも出来なくて悪かったわねぇ」

 

 

「美海!また絶対来るぜよ!今日はありがとう!」

 

「はい!こちらこそ!」

 

 

 

二人は握手すると目を合わせ笑い、別れた。

 

 

美海も真っ直ぐ屯所へ帰る。坂本は壊れた窓を直しに行く。

 

 

美海の予定では暇な1日だったが、騒がしい1日となった。

 

 

「ちょっと美海さん!どこ行ってたんですか!?心配したんですよ!?」

 

 

「あすいません」

 

屯所に帰ると部屋で沖田が仁王立ちしていた。

 

 

 

「もう本当に!あなたは男だけど女なんだから夜に出歩かないでくださいよ!危ないなぁ」

 

「大丈夫ですよ!」

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