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また一人、送り狼のご

   また一人、送り狼のご登場ってわけだ。    まったくもう。いくら男性ばかりのブラック企業だからって、あからさますぎやしないか?    なんと、灯の届かぬところからあらわれたのは …… 。    だれだ?だれだったっけ?こんな若くておとなしそうな男、にいたか?    見知らぬ若い男である。 https://domoto63.blog.shinobi.jp/Entry/18/ http://eugenia22.eklablog.net/-a213990715 https://mis2231.atgj.net/Entry/20/ にいたか?    見知らぬ若い男である。   「殿。三番組の隊士で会津藩脱藩。一刀流の目録でございます」 「そ、そうなのか?」    副長が、驚きの声をあげた。    その声で、先程の眉間の皺は、おれと同様に若い隊士がたれだかわからないことによる戸惑いだったのだとしれた。    それにしても、三番組の隊士?    まったく気がつかなかった。しかも、会津藩脱藩?    そりゃぁ、道場主の奥方と娘さんの知り合いであってもおかしくないな。    あとで俊春が補足説明をしてくれた。    松田が入隊したのは、斎藤が三番組を引き連れ会津にきてからだそうだ。    松田は、それまでは江戸でふらふらと活動をしていたらしい。しかも、斎藤と知り合いでおれたちとも面識のある会津藩士とも交流があるらしい。    新撰組に入隊したのは、その兼川の仲介があったかららしい。    それゃあ、松田のことをしらないはずだ。    斎藤も、ドタバタしていて報告を忘れていたのであろう。    結局、道場主の奥方と娘さんは、松田が送っていった。    ちなみに、松田はこのすぐあとに離隊した。もちろん、円満にである。    このことで、どうやら道場主の娘さんと付き合うようになったとか。こんなご時世ではあるが、そういう話題はうれしいものである。    もっとも、パーフェクトなまでに油揚げをかっさらわれたイケメンとその弟子野村は、渋いになっていたが。    そんなちょっとしたエピソードは兎も角、大広間